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JAPANIESE/ENGLISH

学級づくりFAQ
サイト責任者 TOSSアンバランス福島 星野裕二 
Q1  学年始めの最初の三日間を「黄金の三日間」というのはなぜですか。
Q2   黄金の三日間を成功に導くための担任の心構えとはなんですか。
Q3   「黄金の3日間」で教師がすべきことを教えてください。
Q4   学級の目標を短時間で作る方法を教えてください。
Q5   生活班や遠足などのグループの決め方は好きなもの同士でいいのでしょうか。
Q6   出会いの日、教師は子どもにどんな話しをしてあげればいいのでしょうか。
Q7   学級生活上のルールの決め方の原則を教えてください。
Q8   班長や学級委員はどのような方法で選んだらいいのでしょうか。
Q9   当番活動と係活動の違いをおしえてください。
Q10  給食であまったものをどのようにして分けたら、子どもたちがなっとくするのでしょうか。 
Q11  給食担当教諭から「先生のクラスは残菜がおおいです」と注意された時の対処法は?
Q12  野菜を食べられない子をどうしたらよいか。
Q13  向山先生は、朝教室にいったらどのようなことをするのですか。
Q14  毎日の朝の会、帰りの会は必要ですか。
Q15  五色百人一首が盛り上がらなくなったときどうしたらよいか。
Q16  ギャンブル性のある遊びを教室に持ち込んで良いのか。
Q17  向山学級では忘れ物のあるクラスを指導をどのようにしているのか。
Q18  楽しい席替えのしかたを教えてください。
Q20 ボスがいていじめがあるクラスをどうしどうしたらよいか。
Q21  高学年女子のグループができてクラスがまとまりません。
Q22  全校朝の会の時に、こどもの列の中で立っている先生はいい先生でしょうか。
Q23  趣意説明の原則が学級づくりに大切なのはどうしてですか。
Q24 こども同士のけんかを裁く場合の原則はなんですか。  
Q25  廊下を走るこどもをなくすにはどうしたらいいですか。
Q26 こども同士の名前の呼びについての向山先生の考えを聞かせてください。
Q27 みんなでするゲームにのってこない子をどうしたらいいでしょうか。
Q28 転入生が来たときに、向山先生はどんな言葉かけをしますか。
Q29 登校を渋る子にどう対応するか。
Q30 いじめを発見するためには、子どものどんな行動に目を向けたらよいでしょうか。
Q31 Q30のような行動を見つけたらどのように対処したらいいですか。
Q32 いじめが発覚したときの担任の対応のし方を教えてください。
Q33 学校としていじめをどう定義したらいいですか。
Q34 学校のシステムとして一人ぼっちの子を見つけ出す方法を教えてください。
Q36 ひとりぼっちの子がいた時、どのように対処したらよいでしょうか。
Q37 飲食物持込のパーティーに反対されたらどうしたらいいのでしょうか。
Q38 子どもを動かす原則で一番大切なことはなんですか。
Q39 不潔が理由で学級から疎外されている女の子をどう指導したらよいですか。
Q40 中学年でグループに入れない子をどう指導したらよいか。
Q41 平気で一人でお弁当を食べる、情緒不安定で一人ぼっちの中学1年女子をどう指導したらよいか。
Q42 思春期の特徴を教えてください。
Q43 自閉症の子に百人一首を教えたいのですが。
Q44 授業中奇声を発する自閉的傾向の子をどう指導するか。
Q45 男女の仲を良くするにはどうしたらいいですか。
Q46 教師として、子どもを大切にしているかどうかを、向山先生はどこで判断しますか。
Q47 出張の時,進度の早い子に○付けをさせるのは、ひいきになりますか。
Q48 こどもに時間の大切さを教えるにはどうしたらよいですか。
Q49 給食のときこども達が喜ぶ話をするにはどうしたらよいでしょうか。
Q50 夏休み明けにしなくてはいけないことは何ですか。
Q51 
学級づくりFAQ回答 
A1 担任が変わる新学期は、どのこどもも「今度の先生はどんな先生かな」という期待と不安を抱えて学校にやってきます。特に最初の三日間は、子どもたちは先生の話を静かに聴きます。いうことも聞きます。また、先生の出方をじっと伺っています。「怖い先生なのか」「優しい先生なのか」「自分たちの自由をどこまで許す先生なのか」じっと伺っています。だから、この時期に教師が言ったことや、したことは一年間を左右することになります。この三日間で、きちっと学級を統率することができれば、それは、一年間続きます。しかし、この時期をのんべんだらりと過ごし、学級を統率することができなかったら、ほとんどの学級は荒れることになります。学級崩壊まで行くこともあります。つまり、その学級のよしあしは、ほとんど、この三日間にかかっているということなのです。それで、黄金の三日間となずけられているのです。

A2 黄金の三日間を迎えるに当たってまず教師は、学級の統率者としての自覚を持たなければなりません。教師にその自覚がなければ、その学級は無法地帯になり、差別がはびこり、いじめが起きます。子どもたちが自分勝手に振る舞い、学級は荒れ、崩壊へと着実に進みます。こどもを群れとして、組織として統率する自覚と力を教師は持たなければなりません。クラスを統率するためには、どうしてもやらなければならない三つのことがあります。
1共通の目標をつくる。
2目標を達成する仕組みをつくる。
3こども集団を動かす。
これらを作るイメージ、具体的な活動計画、を教師は持たなければなりません。
※お勧め図書:教え方のプロ・向山洋一全集3荒れたクラスと教師の統率力/同全集4最初の三日で学級を統率する(明治図書)
  
A3 第一は子どもたちの「やる気」を引き出すことです。「今度の先生は信頼できそうだ」「今度の先生は面白くて、教え方もうまそうだ」「今度の先生なら、自分の力を発揮できそうだ」というような「やる気」を持たせることです。ですから、出会いのための準備を春休み中にきちんとしておかなければなりません。行き当たりばったりではだめです。こどもたちの心をわっと、鷲づかみにしてしまうような語りや仕掛けをじゅんびするのです。楽しい、自己紹介、知的な授業、できない子が活躍するような逆転現象の起きる授業を準備しなければなりません。

A4 教師が決めれば短くてすみます。たとえば、まず、子どもたちからたくさん意見を出させます。先生が「これが一番いいね、これにしようね。」とやればいいのです。そして、その学級目標に飽き足りなくなったら修正すればいいのです。もちろん、きちんとした学級目標があることに越したことはありません。でも、短い時間で決めたいならこのような方法でいいのです。
A5 生活班をはじめ、遠足などのグループを自由に決める時には、必ず付け加えるべき条件があります。それは、「一人でもグループから外れる人がいるならば全部だめにする」ということと、「無理して入る必要はない」ということです。これは、絶対の条件です。これらの条件をグループをつくる最初に言っておかなければなりません。例えば、次のように言います。
「好きな人とグループをつくってもいいですがいくつか条件があります。一つはグループの人数は一班5人とします。
 グループをつくる時間は、3分間です。決して、無理に自分のグループに誘っていけません。また、入りたくないのに無理に入ることはありません。5人そろったら、その場に座りなさい。3分たって入らない人がいた場合は、くじ引きにします。それから、残った人を攻めるようなことは先生は絶対に許しません。そんな人がいたら、遠足には行きません。」
 自由に、好きな人と組むというのは、クラスで阻害されている子や仲間はずれの子にとっては残酷な決め方なのです。学年の最初にやる班編成などは機械的にやったり、教師が決める場合もあるのです。

A6 まずは、教師の自己紹介はするでしょう。次に子どもたちから質問を受ける場合もあります。この時にすでにこどもたちへの指導が始まります。質問の仕方を教えます。言葉を限定することを教えるのです。たとえば、「先生は何が好きですか」と聞いてきたとします。この問いは漠然としています。「好きな食べ物」とか、「好きなスポーツ」なら答えやすいことを教えます。次に、担任としての方針を凛とした声で述べます。そのなかで、差別の醜さ、いじめは絶対に許さないこと、叱る基準などを話します。また、人間の可能性の大きさ、夢を持つことの大切さなどを先人のエピソードを例にしながら話すのもいいでしょう。エジソンやワットなどの発明家の話などはこどもに失敗の大切さ、間違いを恥じることの愚かさを教えるのに最適です。教師の体験談なども子どもの心に染み込みます。

A7 学級のルールを決める時には、次のようにイメージします。「教師が一週間出張でいなくても、子どもたちがきちんと生活できる。」 そのような仕組み、ルールをつくります。低学年などは、教師が作ることが基本です。中学年以上では、こどもたちと相談しながらつくる方法もあります。この場合、どちらにしても、ルールは全員がそろったところでつくり、確認することが大切です。例えば、「トランプを持って生きてよいか。」という要望が出た場合、これは学級全体にかかわることであるので、個々に対応してはだめなのです。「ちょっとまってね、それについては、帰りの会で先生の考えを言いますから。」といように対応します。そして、帰りの会で学級のルールとしてどうするのかを話し合ったり、伝えたりするのです。全員の原則です。また、学級のルールは修正・追加もありうることをこどもに伝えておかなければなりません。そうしないと、変更した時に不満を持つ子も出てきます。以下に、何クラスかの児童が集まって新しいクラスができた時のルールの作り方の手順を示します。
1 今まで、どのようなルールがあったのかを一日の生活の流れに沿って聞き出す。
  例:朝、学校についてから、朝の会までは何をすることになっていましたか。
2 出されたものを教師が判断し、または、話し合って一つのルールに決める。
3 判断が難しいものは、とりあえず、教師が決めて後で変更もありうることを話す。

A8 班長や役員を決める方法として一般的なのは「立候補→推薦→選挙」ですが、これはいい方法ではありません。なぜか、これは「なれる子はなれるけれど、やる気があっても、なれない子は永久になれない」システムだからです。この方法でやると、大概は次のようになります。
1 立候補をつのる。・・・が誰も立候補しない。人気のある子はどうせ推薦されるから立候補しない。
2 そこで、「推薦」となる。待ってましたとばかりにお決まりの子が推薦される。やる気が合っても、推薦されない子にチャンスが来ない。
3 何人かが推薦され。(お互いに推薦のし合いをする児童もでる。また、いじめのターゲットになっている子をわざと推薦するようなクラスもでてくる)選挙や挙手で決める。結果、お決まりの子が当選する。
 これは、子ども社会には適していない方法であることはお分かりであろう。こどもたちはみんな可能性を持っている。その可能性を摘んでしまうシステムである。やる気のある子は誰でもなれるチャンスを平等に与えるのが教師の役割である。
 やる気にある子には平等にチャンスを与える方法がある。「立候補ジャンケン制」である。
 やり方を示す。
1 立候補をつのる。決め方はジャンケンであることを前もって告げる。また、やる気があれば誰でもできる。教師ができるようにしてあげることを伝える。
2 立候補した子に、自分はその役になって何をしたいのかについての方針を書いてくるように告げる。
3 方針をきちんと書いてきた子に、みんなの前で発表させる。書いてこなかった子は立候補できない。
4 ジャンケンにより決める。
以上である。尚、立候補がいなかった場合、その役は空白とする。

A9当番とは掃除当番、給食当番のように、毎日定期的に繰り返される仕事で、一定の人数が必要なもの。また、黒板係り、配布物の係り、落し物係りなど定期、不定期にかかわらず繰り返される行事で、少人数でよいものを言います。それに対して、係り活動とは新聞係り、パーティー係り、集会係りなどのように、学級の生活を豊かにするために必要な、文化、レク、スポーツなどを企画運営する組織のことを言います。これは、低学年では当番も係りも未分化でもよいですが、中学年ぐらいから、違いを明確にして組織するようにしたいです。当番活動は一人一当番性が基本です。係り活動は最低2人以上なら組織することができます。また、新聞係りがいくつできてもいいのです。向山学級では係り活動を○○プロジェクトとネーミングして活動させていました。(かっこいい)なお、係りや当番はそれがきちんと機能しているかをチェックするシステムが必要であります。教師が定期的に行ってもいいし、日直が行ってもいい。とにかく、きちんとチェックするシステムをつくらないと活動が継続できなかったり、いい加減になったりします。


A10基本は、ズルを許さず、どの子も納得するシステムをつくることです。例えば、しるもの、デザート、牛乳が残ったとします。まずは、汁ものの調整を図ります。「汁物が残っています。周りの人と比べて少ない人は持ってらっしゃい。」といって、少ない子には教師がよそってあげます。やんちゃ坊主の中には、多いのに持ってくる子も出ます。その時は、それよりも少ない子の汁物と交換してし「少ない人と言ったんですよ」とやります。すると、そのようなずるはしなくなります。次に、残ったものをジャンケンによって分けます。チャンスは一回です。一回出てきて負けたらそれであとは権利を失います。人気の高いものを最後にします。人気の高いものを最初にすると、たくさんの子が出てきてズルが起き易くなります。まずは、たくさんあまっている汁ものから行きます。勝った子に分けますが、このとき、ほんのちょっと残しておきます。(ここがミソです)次に、牛乳にいきます。そして、最後に一番人気のデザートにいきます。これで終わりではありません。ここで、次のように言います。「汁物が少し残っています。これは、早く終わった人がもらっていいですよ。」早い者勝ちの部分もちょっぴり作ってやります。これで、食の太い、やんちゃ坊主も納得します。このようなシステムを作らずに、こども任せにしておくと、弱肉強食の世界に陥り学級が荒れてしまうのです。
A11教師が「申し訳ございません」と謝ればいいのです。そして、こどもには何も指導しないのです。二度三度言ってくる人はそうはいません。
A12一番悪いのは無理やり食べさせることです。そのうち食べられるようになるだろうから、今は何も言わず黙っておくのが一番いいのです。もちろん教師ですから、野菜が必要だって言う教育は必要です。そういったことを話して聞かせることも大切です。若干促すことも必要です。でも、無理にでも食べろと言うことは、余計なお世話なのです。
A13挨拶が済むと出欠を取ります。普通、欠席を確認するだけです。次に連絡を言います。連絡の時、その日一番大切なことにエピソードを付け加えます。話は、必ず「描写」型の話です。連絡が終わると提出物を集めます。最後に「先生宛のれんらくなどがありますか」と聞きます。
A14基本的には帰りの会はやりません。(帰りの会を否定しているのではありません。やったほうが意義がある場合もあるのです)朝の会はやります。必要な連絡事項を明確に述べます。朝の会や帰りの会を否定はしませんが長すぎるのはこどもに苦痛だと思います。五分を超えたら長いです。教師の善意の押し売りやこども同士の告げ口のしあい、だらだらした、目当ての反省などの見せ掛けごっこはすべきではないと思います。
A15向山式(リーグ戦)で百人一首をやると、一番下の子が固定してしまって、いやがるこが出てくる場合もあります。どうしても、それが引っかかるのなら、百人一首をやめればいいのです。やめたくないのならば、解決する方法はいくつかあります。一つ紹介します。リーグを逆転させてしまう方法です。今までの九部リーグを一部リーグにしてしますのです。こうなると、動き方が複雑な状態になっていきます。どこが強くてどこが弱いか分からなくなるのです。
A16学校でのもののやり取りをするという(例えばメンコ)ギャンブル性を持ったことはできるだけ少ないほうがいいと思っています。ただ、ギャンブル性のある遊びは子供が経験する必要があると思っています。しかし、これは、学校の外で経験すべきことでしょう。学校で推薦してやるべきことではありません。
A17私は「持ってこない」ということに異様に執着するのが、嫌いなんです。ほとんど執着しないです。たとえば、「名札をつける」と言うことがありますが、前の学校に9年間いて、名札を調べるなんていうことは一度もしたことがありません。一度もです。そこで、そのことを前提として、やってみます。教室のつもりで。教科書を忘れたとして、「今日、教科書を忘れた人手を挙げなさい」「立ってごらんなさい」「今度の時はちゃんと持ってきましょうね」”うん”と子どもはうなずきますね。「ハイ、すわりなさい」具体的に言うとこのような程度です。

A18「ご対面」とか「お見合い」などといわれる方法がこどもたちに好評でした。まず、黒板に座席評を書きます。男子の席と女子の席を決めます。できるだけ男女隣り合わせるようにします。視力の弱い子、体の関係でどうしても前の方でないと困る子を先に呼んで席を決めます。次に男子を廊下に出します。女子を好きな席に着かせます。このときに、次の注意を与えることを忘れてはいけません。「自分が好きなところに立って並ぶようにしなさい。早い者勝ちではありません。例えば、自分が目をつけていた席に先に誰かが立っていても、遠慮せずにその隣に立ちなさい。ジャンケンで決めます。負けた人は空いたところに座ります。」、次に女子を廊下に出します。男子にも同じように注意を与えて席を選ばせます。次にご対面となります。ワーワー、キャーキャー、楽しい席替えになります。慣れてくると、、別の席に行くなどフェイントをかける児童も出てきていっそう楽しくなります。
A20第一は授業です。授業が面白くて楽しい。この授業が面白くて楽しいとこ抜きに学級を立て直すことはできません。

A2120人からの子どもがいて一つにまとまってしまうほうが以上です。グループができて当たり前です。自然現象です。ただ、大きなグループについて問題なのは、高学年の場合、人を排除する時にもグループをつくるのです。○○さんと話をしないとか・・・。これは、男にはあまりありません。女の子に多いのです。ボスみたいに影響力のある子がこういうこことを全部決めるとそこから誰も抜けられないのです。言った本人も抜けられないのです。その約束を破れば自分も排除されます。作った本人ですら壊せないのです。したがって、それを壊せるのは教師しかいないのです。教師がそういったことの存在を知って、みんなの前で「ふざけるんじゃない!」というほかないのです。もし、教師に力がないのならば、保護者会でお母さん方にもそうったことを言って、一斉のセイでやってしまわなければだめです。それを破壊できるのは教師しかいないのです。
A22朝の会などでこどもの列に入るなどという教師はだめな教師です。大体、教師が列の中に入ったら,小さい子どもは前が見えなくなります。子どもに話をしっかり聞くように指導することは大切なことです。しかし、子どもの列の中に入って、にらんだり、つついたりするのは、自分がよく思われたいという教師の見栄がなせる業です。
A23なぜ、それをするのか、どうして、そうしなければならないのか、そうすることによってどんなよいことがあるのか。以上のようなことをまったく、説明されないで、行動させていると子どもは荒れます。たとえば、「ごみを拾いなさい」より、「教室をきれいにします。ひとりごみを拾いなさい」のほうが子どもは納得して動くのです。納得できないことを強要され続ければ、当然、子どもは(大人も)反感を持ちます。「どうしてするのか」が納得できて初めて人は素直に動くことができるのです。教師はこのことを自覚して子どもを動かさなければなりません。勉強でも同じです。「定規を使って、丁寧に線を引く人はお勉強ができるようになります」このように言えば、子どもは、なぜ定規を使うのかを納得し素直に従うようになるのです。主意説明のない教師のクラスは学級崩壊に陥る可能性も高くなるのです。
A24けんかを裁く時の原則はズバリ「けんか両成敗」です。子どもはよくけんかします。そして、どちらかが、「○○さんにぶたれました」などと直訴にきます。ここで、直訴に来た子だけの話で決着をつけてはいけません。必ず、相手の子も呼びます。そして、一人ずつ話を聞きます。そして、「A君もB君も手を出してしまったことは、どちらも悪いね。でも、先に原因を作ったのはA君だから、六対四でA君の方が悪いな。相手をたたいてしまった手を出しなさい」といって、どちらも、軽くペン、ペンとたたく。そして、決着がついたのだから、もう、あとはさっぱりとして仲直りをするように言う。教師もぐちぐち言わない。説教もしない。その場で、両方の言い分を聞く。そして、その場で決着をつけてやる。ちょっとした、けんかの裁き方はこれにつきます。
A25斉藤喜博という大校長がいました。彼は子どもたちに次のように指導しました。「迷惑をかけないように静かに走りなさい。」です。これが、日本でその当時一番すばらしいといわれた学校の校長先生です。子どもが廊下を走ることに固執することは異常です。

A26悩むような問題じゃありません。いいんじゃないんですかそんなこと。何度も言いますが、教師はちゃんと「さん」「君」つけて呼ぶ。あとは、「さんとか君つけようね」というぐらいなことを、一学期にいっぺんか、一年にいっぺんか、その位話せばいいのです。

A27一番大事なのは、そのゲームが楽しいことです。本当に楽しい、やりたくてやりたくてしょうがないということです。その上で「そんなのばかばかしくてやってられないよ」といった時に「じゃあ、いいよ、○○ちゃんはここで座って見ていなさい」と座ってみさせる。周りではみんな楽しくやる。もう、ものすごく楽しくやる。みんな熱中して楽しくとってもいいなといやでも見せ付けるのです。もし、入りたいといっても入れない。どうしても入りたいと言ったら「じゃあもう二度とそんなことは言わない?」というふうに聞いてやる。小細工をしないで、入りたくて入りたくてしょうがないゲームを教師が探して持ってきてやること、雰囲気をハイに盛り上げること、それに尽きます。
A28言葉賭けではなくて、一番最初にその子係りをつくります。どういうことをするかというと、転入生は初めてだから何も分からないでしょう。だから、その子係りになった子は責任を持ってちゃんと全部教えてあげるのです。
A29小学2年生で登校を嫌がり、お母さんにしばしば送ってきてもらうことが多い子ですね。そして、学校に来ても家に帰ろうとする。気分がいいと普通に授業に出る。このような子の場合は悩まないでゆったり構えていればいいのです。一番大事なことは、いつもいつも教室だけに閉じ込めておこうと思わないことです。子どもには子どもの事情があるのですから、学校に来たくないときもあります。そういった子どもの事情があることを理解した上で、「学校は楽しいからこようね」と、教師自身がまずゆったりと構えてやることです。毎日ギスギスした感じで「学校に来い」というようなことをしてはいけません。集団で生活をしていく能力をつけることは大事なことだとは思いますが、学校に来れるようになるまでに時間がかかるのですから、自分のときでだめだったら次の先生でというぐらいの感じでやった方がいいと思います。
A30いじめ発見のための観察の視点としては次のようなものがあります。
1 机を離す
2 特定の子を囃し立てる。
3 仲間外れにする。
4 言葉による嫌がらせを言う。(○○菌、肉体的特長等)
5 持ち物を盗まれたり、壊されたりする。
6 給食を少なくされる。
などです。いじめのある学級には弱肉強食、差別の構造が出来上がっています。それを見抜き、壊滅させるのが教師の仕事です。

A31断固として闘うことです。指導などという生易しいことではだめです。完全につぶすまで闘うのです。例えば、机を離していたとします。「机をきちんとつけないさい」といいます。それでもつけなかったら、「机をつけないということは差別です。先生は差別を絶対に許さないといったはずです。つけなさい。」大概は、毅然とした態度でこのように言えばつけます。しかし、これでもつけない子がいても、担任はひるんではいけません。次の手を打ちます。「そうですか。あなたは、学級のルールを守れないのですね。これから、校長先生の所に連れて行きます。あなたの親も呼びます。そこで、そうして、あなたは机をつけないのか差別をするのか説明してもらいます」これぐらいやります。とにかく絶対に負けてはいけないのです。ここで負けたら、いじめが学級にはびこる結果になります。
A32担任等がいじめを発見した時、または、子どもや親からの訴えがあったときは直ちに次のような解決のための対処をとります。
1 担任は直ちに、生徒指導主事、教頭、校長に報告する。
2 必要に応じて、その日のうちに開示を開き方針などを決め、その対応に当たる。
3 5日以上たっても改善が見られない場合は、別の方策等を立てる。
4 いじめが発生したら、解決するまでその対応にあたる。解決の最終確認は校長が行う。

A33「いじめとは特定の個人に対し、登校するのがいやになるほど、長期的に精神的、肉体的苦痛を与えること。」と定義します。
A34これは、生徒指導主任の指揮により,全校で「一人ぼっちの調査」をするのが一番いいのです。やりかたは、担任が「昼休みに一週間誰とも遊ばず、一人ぼっちで過ごした子」を調べるのです。「今日のお昼休みに誰と遊びましたか。」というアンケートを一週間続けます。何をしていたかも書かせます。委員会の仕事をずっとしていたとか、読書に夢中になっていたとかいう子も出るでしょうから、そのようなことも把握します。特に理由もなく一週間誰とも遊ばなかった子は一人ぼっちであり、差別され、無視され、といいじめにあっている可能性があります。欠席が多い子もいじめにあっている可能性が多いことも覚えておいてください。累積欠席日数が10日、20日、30日になった時点で担任が生徒指導主事に報告をするシステムを作ることが必要です。

A36一つは、クラスにいる同じような子がいたら、その子と遊ばせるのがいいでしょう。また、教師が一緒に遊んでやるのもいいのです。学級としては、学級会で話し合って「クラス全員で遊ぶ日」などを計画することも考えられます。

A37このような質問をする人はまじめすぎるのです。従って想像力にも欠け、やれることもやれなくなってしまうのです。これは、やるときはやってしまうのです。やってしまってから、そのあとでご意見を聞いて「ああ、そうですか、申し訳ありません。次は注意いたします。」って言えばいいのです。やる前に言ってしまうからいけないのです。学校でいけないというのなら、地域のお楽しみ会などで五箇所か六ヶ所、グループでどこか一軒を借りていただいてそこに何かを持ち込んでやります。先生はたまたまそこに訪問したという風にします。これは学校ではなく外でやることですから大丈夫です。

A38子どもを動かす原則はいろいろありますが、もっとも大切なことは「ほめる」ことです。どれほど小さな努力でも見逃さずにほめるのです。ほめて、ほめて、ほめまくるのです。「努力」を認められ、ほめられる時は、人は動くのです。
 
A39これ、気がかりなのは不潔だということです。先生が一緒になって清潔になるように努力してやらなければだめです。お母さんに合うだとか。不潔だったのが清潔になった、こざっぱりしたということを先生が全力をあげて個人的にやって、そうすればほかの部分もずいぶん違ってくるのです。
A40三年生yギャングエイジというのは,大勢の友達と遊ぶ価値ができていく時期です。第一番目にはそのこが一人ぼっちの理由が担任が理解しているということです。第二番目には、みんなで遊ばざるを得ない場面を作るということです。例えば、「一週間に一回は、朝は先生と遊ぶ日」とか「一週間にいっぺんクラス全員で遊ぶ日」を決めようとかです。そういういろいろな全体で遊ばざるを得ないという仕組みをつくるのです。全員でできたらクラス全体が花丸。そういう、ゆったりしたさまざまな手を打っていけばいいのです。無理やりやる必要はないのです。いろいろな個性の子がいます。ゆっくり仲間に入ってくるという子もいますから。子どもによって時間差があるのです。
A41平気で一人で食べているのなら、それでいいのではないでしょか。面倒を見てもらうことは余計なおせっかいだと思っているかもしれません。ただ、普通、子どもと同士というのはそれぞれに応じて自分に見合った友達を選ぶものなのです。勉強が好きな子は勉強が好きな子を、遊びが好きな子は遊びが好きな子を。影でひっそり遊ぶのが好きな子は影でひっそり遊ぶのが好きな子で遊ぶものなのです。

A42まず、一般的な話をします。身長が急に伸び始めてストップするまでの間を思春期といいます。その思春期はお医者さんが名づけたのです。思春期には精神的にそれまでとは違う4つの特徴を持ちます。第一番目は、それまでの価値判断とは、違った価値判断を持つようになります。それまでは、親の言うこと、先生の言うことが正しい、と思ったのにそうじゃない。自分には自分の生き方がある。それが、第一番目の変化です。第二番目は、本当の友達を求めるようになるということです。三番目は、先達、先輩、サッカーのコーチというようなものに、夢、憧れを持つようになるということです。四番目が、精神的に不安定な時期ですから、何でも受け入れてやる、もらえる人がほしくなるんです。何でもです。「心の港」といいます。通例は母親が果たします。
A43百人一首というのは百枚あります。それで時間がかかります。45分はかかります。五色百人一首はそれを五つの色に分けました。五つの色に分けると一つの色だけやると二十枚です。これを源平でやりますと、自分の前には10枚しか並びません。試合は二、三分で終わります。一週間もあればなれます。誰でもできます。ルールは立った一回のゲームですぐに理解できます。一つだけ条件がありまして、読み手は教師でなければだめです。。教師が読んでしかも自己流でいいから朗々として読むことが大切です。
A44大変ですが、子のこと一緒に生活をしていく。それが、教師なのです。これは,他の子どもたちにとっても、こういった子と一緒に勉強していくことがあるんだというふうに終わればいいんです。きっと、教師が思っているほど、子どもは思っていないと思います。一緒に生活をしている。ですから、教師が覚悟を決めて、こういった子ども一緒になっていくほかはないのです。その上で、ほったらかしということではないんです。いつかの努力も必要でしょうけれども、それも長い時間がかかるのですから、方向目標ですから,到達目標という形では解決はできないということです。
A45五色百人一首をやるのが一番です。
A46この判断の基準はたったひとつ。「クラスでもっとも勉強のできない、人に嫌われている子が教師のひざの上に乗ったことがあるか。そのようなことが日常的に生まれているか」私の基準はこれひとつです。

A47ひいきではないですが、担任の先生がいない時に先生の代わりをするというのは、まずいと思います。例えば、授業の時に早く終わってしまった子に、「お助けんマン」になって分からないところを少し手伝ってほしいと、そういう「お助けマン」がほしいという人に教えてやる。これならば一つのシステムとしていいわけです。早く終わった子には何かほかの課題を与えて、おくということが大事です。
A48教師が時間を守ることです。チャイムと同時に授業を始め、チャイムと同時に授業を終える。これができない教師に時間の大切さを教えることはできません。休み時間以上に子どもにとって大切な時間はないのですから。
A49何も無理して「楽しい話をするよ」なんてやるんじゃなくて、短いお話を読んで聞かせるとか、一日一ついいお話を何か言ってやる。成功体験物語でもいい。そういったお話をしてあげればいいんではないでしょうか。
A50私は一学期の漢字のテストをしました。100問の漢字のテストです。夏休み前に予告しました。夏休み明けにする漢字のテストの用紙を配って、練習しておきなさいと言っておきます。すると自分たちで練習します。そして、そっくりそのまま、100問の漢字テストを二学期の一番最初に行うのです。それは勉強するもしないも勝手です。毎日これだけやりなさいとも一切言いません。テストをやりますと、予告だけします。ピーンと張ったなにかをして最初を出発すればいいと思います。